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Posted by: kawasaki
2007/01/01 22:41
トッププレーヤーのスローイングフォームにおいて、ビデオのスロー画像で目標物からの目の離れ方・戻り方について観察してみた。多くのトッププレーヤーがコンパクトなスローイングフォーム、短い助走、一瞬のバックスイングとなっており、目を目標物から離す時間が短く、精度が良い理由となっていると思われる。
ところが例外も多いことがわかった。トッププレーヤーの中に目を離す時間が非常に長いにも関らず非常に精度良く遠くまで投げる人がいるのである。その多くが体が小さく、遠投力を補うために体全体を使うために大きなスローイングフォームとなっており、目標から目を離す時間が長くなっているのである。遠くへ飛ばなければ上位へ行くことが出来ないのでそのようなメカニズムを採用したのであろう。
典型的な例がマスター世界チャンピオンのブラッドハモックとグランドマスター世界2位のスナッパーピアソンである。ブラッドハモックは一度目標を確認すると後は完全に後ろを向いてしまい、助走もかなり長くとり、随分長い間目標から目を離す。スナッパーピアソンも腕を真っ直ぐ後ろに伸ばし顔も完全に後ろを向いてしまう。スナッパーは時々ティーショットでディスタンスのターンスローもやっている。ところが2人とも非常に精度良く遠くまで投げることが出来ているのである。

また、私自身も最近似たような経験をした。
あるマンスリートーナメントの決勝の難しい2ホールで非常に精度の良い長いショットを投げることが出来た。理由は以下の3点であった。
①いつも練習しているコースなので、コースに慣れていた。
②両ホールともその日非常に調子が良く良いショットが出ていたディスクを使ったこと。
③緊張感が無く、上手く投げられそうな気がしていた。つまりいわゆる「ゾーン」に入っていた。
また、東日本ダブルスでターンスローにトライしたが、決勝の2ホールで非常に力強くて正確なショットを投げることができた。ターンスローは完全にターンするので、通常のスローと同じような定めた目標に目線が戻る、という感覚が無く、完全にブラインドの状態で目標を心の中にイメージする、という感覚である。それでも上手く投げる事が出来た理由は以下の通りである。
①昼休み等に練習時間を長く取ることができた。
②調子が上がってきて自信を持ってスローすることができた。

以上をまとめると以下の状態になれば、目を離す時間が長くても精度の良く力強いショットを投げる事が出来ると思われる。
①練習を事前に沢山してあるか、あるいはその日の調子の良いディスクを使う、その瞬間に最も飛び方が良く把握できているディスクを使うこと。
②ティーから見た時に風景や風に騙されることなく、正確に乗せるべきラインとショットを心の中にイメージし、助走の方向・位置を的確に決めること。
③プレッシャーが少なく、自信を持ってスローすること。

もちろんこれらは簡単に出来ることではない。どうやったらこのように出来るかが問題なのはあきらかである。ただし、世界トップはこれがいつも出来ている、ということである。また、これらは目を離す時間の長短に関係無く正確なスローをするために必要なことである。
当たり前のことで終わらせること無く、新たな視点でレベルアップを試みるべきと感じた。
Posted by: kawasaki
2006/11/29 15:39
アンダー(右バックハンドで右に曲がりやすい)なディスクをロングショット、ハイザーショットで投げることをお勧めしたい。非力な人は当たり前にやっていることである。ただし、遠投力のある人はオーバーなディスクを強く投げて距離を稼ぐことを優先して、あまりアンダーなディスクを選択することがない。しかし、アンダーなディスクを少しのハイザーで投げると楽に距離を稼ぐことができる。オーバーなディスクのようにすぐに左に切れることが無く、角度が維持され距離が伸びていく。コツは回転を多くして初速とのバランスを取ることである。詳細は「向かい風の投げ方」編を参照されたし。回転が多ければ、少しのハイザー角度が長時間維持されていくのである。
また、ハイザーディスクよりアンダーディスクの方が落ちてからの跳ねが少なく落とし場所をコントロールし易いことがあることも理解しておきたい。
逆もまた真である。オーバーなディスクでアンハイザーを投げることもお勧めである。特にアプローチにおいて。アンダーなディスクは確かに楽に右に曲げ易い。ただし、右に滑りやすく止まる場所をコントロールしにくいことがある。そこでオーバーなディスク(エビア、ロック)で角度をつけて回転を多くしてアンハイザーを投げると安定して角度が維持され、落としどころをコントロールし易いのである。
さらに試して欲しいことがある。アンダーなディスクをハイザーで投げるとオーバーなディスクと軌道が異なるということである。オーバーなディスクは直線的に飛んで行き、鋭角的に鋭い角度で左に曲がる。ところがアンダーなディスクは出だしから大きな弧を描いて緩やかな弧を描いて飛んでいく。コースルートの曲がり具合、ティー側の障害物の位置によってディスクの選択の余地があるということを理解するべきである。
また、逆も言える。アンダーなディスクでアンハイザーを投げると大きな弧を描いて曲がっていくが、オーバーなディスクをアンハイザーで投げると直線的に飛んで行き、鋭く曲がる軌道を描く。これも、コースルートの軌道で投げ分けるとより攻めやすくなるということである。

Posted by: kawasaki
2006/11/17 18:47
ディスクの回転力と初速(前へ進むスピード)のバランスに注目して向かい風の投げ方について考えてみたい。
向かい風でディスクを安定して遠くへ飛ばすにはディスクの回転力と初速のバランスが重要である。グラフに描くと非常にわかりやすいのだが頑張って文章で説明したいと思う。

ディスクが安定して遠くへ飛ぶには初速が速い方が良いと考えがちである。ただし、それにはその初速に見合ったより多くの回転力が必要なのである。回転が少なければ、いくら初速が速くても、失速して右へ(右バックハンドスローの場合)曲がって落ちてしまう。

回転力を上げられればそれに越したことは無い。手首と肘を多く使うようにするのである。ただし、回転力はなかなかすぐには上げられない、というのが多くの人の実情である。その場合は逆に考えるべきである。向かい風で初速を上げても失速してしまう場合は、逆に初速を落とすべきである。軽く投げる、ということである。初速を落として行くと真っ直ぐに飛ぶようになるところが発見できるはずである。つまり、回転力と初速のバランスが取れた、ということである。

もう一つの向かい風の投げ方で、ディスクを傾けて(右バックハンドの場合はディスクの左側を下げる)投げ出す、というやり方がある。確かに、これはある程度有効である。ただし、これも回転力が少ないと、ディスクがすぐに起き上がり、そのまますぐに右へ曲がって行ってしまう。ディスクの角度は回転力が多くないと維持されないという特性があるのである。

さらに向かい風の投げ方がもう一つある。かなり、オーバーなディスクを右上へ大きく投げてハイザーで落とす、というやり方である。これは、ハイザーが得意な人にはかなり安全なやり方である。オーバーなディスクを使えば、回転力もあまり必要なくて済む。しかし、このやり方には欠点も多い。まず、右側のコースが空いていなければ投げられないということ。ハイザーの角度がきついので面で風を受け、距離が出ないということ。面で風の影響を受ける割合が多いので、落下地点のコントロールがかなり難しい、ということ等である。
ジャパンオープンのコース(那須ハイランドパーク)では横幅が狭く、向かい風で距離を出さなければならないホールが沢山あった。このようなホールでは向かい風で真っ直ぐ投げ、落下地点をコントロールできなければ、克服することは出来ないのである。

そこで、もう一つの向かい風の投げ方をアドバイスしたいと思う。
その前に一つ実験をしてみて欲しい。向かい風の強い日に、7mぐらいの距離でパットをやってみて欲しい。出来るだけライナーで地面と平行な軌道で、かつあまり初速は速すぎずに。何投か投げていると、外れた時に、向かい風に乗って驚くほど遠くまで真っ直ぐ飛んで行ってしまうことがあるのに気づくと思う。向かい風なのに、その距離が出る強さで投げていないのに遠くまで飛んでいる。これは素晴らしいことである。つまり、ティーショットで同じ状況を作り出せば良いのである。何が起きているかというと、
①回転力と初速のバランスが取れている。
②ディスクが地面と平行にライナーで飛んで行っている。ディスクの面でほとんど向かい風の影響を受けていない。
③ディスクの投げ出しの角度も地面と平行で真っ直ぐ。飛んでいる間もその角度は変わらない。
④上手く飛ぶと、下に落ちるのが向かい風で救われ、思ったより遠くへ伸びて飛んで行く、という感じである。
⑤イメージとしては、低く、真っ直ぐに、ディスクに角度を付けずに、回転を意識して投げ出す、ということである。

回転と初速のバランスを取る、という感覚を覚えれば、これ程強い味方は無い。
Posted by: kawasaki
2006/11/07 19:31
ディスクゴルフのレベルを上げるにはもちろん遠投力があったほうが良い。グランドマスター世界チャンピオン=リック・ボルクスのように素晴らしい技術と精神力で高いレベルに到達できることもあるが、遠投力があればさらに有利である。心・技の弱点をカバーすることも可能である。
遠投力があれば、長いホールでよりゴールの近くへ落とすことが出来る。また、遠投力があれば、ノーズがより丸いディスク(ロックやエビア)を選択することが出来る。ノーズが丸いディスクはブレが少ない。曲がりが少なく安定したスローをすることが出来る。ノーズが丸いディスクを遠くまで飛ばせれば、ディスクゴルフにおいては有利である。

では、遠投力を伸ばすにはどうしたら良いか?
まずは体の動き(メカニズム)、筋肉の動きをディスクのスローに慣れさせる、ということである。つまり、ディスクゴルフの経験を多くするということである。当たり前のことである。最初は飛ばなかったのに、年月が経つにつれ飛距離が伸びる経験をした人は多いと思う。
さらに飛距離を伸ばすには何が必要か??
まずは投げ込み、それもフルショットを沢山やることが望ましい。広いフィールドで着地点をあまり気にせずに出来るだけ思い切り遠くへ投げることをやって欲しい。出来れば最低一度に50投。そうすると次の日にDGでは感じる事が無かった体・筋肉の痛みを感じることであろう。筋肉は強い負荷で動かすと一度破壊され、それが修復するときにより強くなる仕組みになっているのである。つまり、フルショットの負荷により、筋肉は鍛えられていく、より早い動きを習得することが出来るのである。
もし、ターンスローによるディスタンス競技の練習をすればさらに早い動きの訓練をすることができる。ディスクゴルフプレーヤーはディスタンス競技を是非やって欲しいと思う。

次に投げること以外のトレーニングについて。
重要なのは足腰の強さと腹筋の強さである。ディスクを遠くへ飛ばすメカニズムは、3段ロケットの仕組みと一緒である。1段目が足の運び、2段目が腹筋の捻り、3段目が肩・腕・手首の運びである。これらの3段が順番に加算されて行き、最後にディスクにそのパワー(スピード)が伝わるのである。
トップレベルの多くのプレーヤーが足腰が鍛えられるスポーツを過去にやっていた、ということをご存知だろうか。下記にご紹介しよう。
白井一夫選手=競歩(元日本記録保持者)
実広加代子選手=競歩
実広秦史選手=陸上(短、中距離)
佐々木晃一選手=陸上(中距離)
柿本千枝子選手=アイススケート
福原有希選手=陸上(中距離)


歴史上日本人唯一のディスタンス世界チャンピオン=大島寛選手に遠投力を伸ばすにはどのようなトレーニングが有効か聞いてみた。以下の通りである。
筋力トレーニングは全て有効。特に腹筋に重点をおくべき(時間を多く割くべき)である、とのこと。そして走る事。投げ込むこと。が有効だそうな。
可能ならば毎日走った方が良い。
それが出来なければ、せめて毎日(だめなら1日おき)腹筋100回やってみたい。
そして、週末にラウンドだけでなく、フルショットの投げ込みをやるべきであろう。
遠くへ飛ばしたい人は是非チャレンジされたし。








Posted by: kawasaki
2006/09/14 23:53
パッティングスタイルには2種類の定石があります。以下の内容です。
①肘(ひじ)は使わず(動かさず)伸ばし気味で、低い位置から上に投げ上げ、ゴールのところではディスクが落ちてくる軌道を進む。手首を使うことをあまり意識しないこと。肩の筋肉で投げるイメージ。大きな筋肉の動きは緊張したときのブレが少ない。ゴールのところでディスクが落ちていくので入る確率が高くなる。バリーシュルツ、ジョン・エイハート、菊地哲也選手がこのタイプ。
②肘を曲げてディスクを胸元に巻き込み、巻き込みを解きながら、真っ直ぐ前に押し出す。特徴としてディスクの高さを一定にしてラインの上を真っ直ぐ進ませる。肘を使うが、ディスクの高さが一定でラインを出し易いので確率が高くなる。白井一夫さん、ネイト・ドスがこのタイプ。(このスタイルの場合は前かがみになれないので、ショートパットも同じスタイルで投げること)
パットのスタイルで悩んでいる人はこの二つのタイプから自分に合っている方をトライしてみることをお勧めします。特に多く見受けられるのが、肘を沢山使い(曲げ伸ばしが多い)、かつ下から上へ持ち上げて来て投げる人が、パットが入らず悩んでいる事が多いです。肘を使うのとディスクの高さが変わるのが重なるとブレが大きくなり入る確率が低くなります。肘を使うならばディスクの高さを変えないこと。ディスクを下から持ち上げるならば、肘を使わないこと。
もちろん、この二つのタイプ以外のスタイルでパットが上手い人もいますが少数派です。
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